14. デートは青空の下

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 高大は横峯の指摘に目を細めて横峯を見つめる。見つめた先にあった横峯の表情に心配する色が見えて高大は首を傾げる。 「そんなに集中してたかな?」  確かに目がしぱしぱして、高大がまばたきをするとまぶたにキスを落とされる。 「今週末は就活も休んで、一緒に出かけよう?」  横峯が言う。 「どこに??」 「デートだよ」 「デート??」  横峯が高大を連れてきたのは、オシャレな庭だった。  青々とした芝生と植え込みに囲まれている。  ブライダルフェアと看板があり、ガーデンパーティの見本になっていた。 「ちょ、ここ……結婚式場じゃ……」  怯む高大の背中を横峯は押してエスコートすると、ニコニコ笑顔のスタッフが二人を奥に案内した。 「いいのかな? 予定があるわけじゃないのに」  高大が言うと、「え、俺は噛んで番にしたのに結婚式も考えないようなやつだと思われてる?」と横峯が眉を下げる。 「いや、何か、男同士だし、俺オメガだし、そういうのいらないかなって」
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