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そう言う高大にスタッフはニコニコと笑いながら、「よくそう言われる方いらっしゃいます」と相槌を打った後、「うちは社長が男性オメガなのですが、私どもで社長の結婚式をプランニングいたしまして、とても楽しかったんです。なので、私どものためにもここで式をあげることを検討していただけたらとても嬉しいです」と言いながら、案内してくれる。
何だか感じが良くて、オープンなガーデンスペースは風が気持ちいい。
「どうぞ、立食形式なので、試食してみて下さい」
すすめられて、恐る恐る高大は皿とフォークを持つ。
「緊張しないで軽く食事しにきたみたいな気持ちで見ていいんだよ」
なぜか横峯が言って、スタッフが微笑む。
「お二人のような素敵なカップルに使っていただけたら、とても良い宣伝になると思うので、私どもとしては今日は楽しんで見ていっていただけたら……」
風がフワッと通り過ぎる。
「いやー、今日は風がちょっと強かったですね」
スタッフに言われて、空を見上げると高く青い空が広がっていた。
「洗濯日和ですね」
高大が言うと、横峯がちょっとギョッとした顔になる。
「えっ、何か変なこと言った?」
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