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高大は慌てる。
「いや……あまりにもいい洗濯日和だから、これから帰って洗濯するとか言われちゃうのかと思って、ちょっと……ごめん」
聞いていたスタッフがフッと笑って、高大も笑った。
「お二人の結婚式のイメージがわいてきましたよ。こう、今ここに旗が飾ってあるじゃないですか。ここに洗濯物干しましょう」
スタッフが唐突に提案してくる。
「お二人にとって、洗濯が共通のキーワードになってるのかなって思ったので……」
高大と横峯は目を見合わせた。
「確かにそうです」
今この一瞬でそこまでのイメージをしたのかと驚きスタッフを見る。
「職業柄、どうしてもこの二人ならどんな式にするかなって考えちゃうんですよ」
ちょっと頭に手をやってから、スタッフが「色々見てみて下さい」と言葉を締めくくる。
「あ、いらっしゃいませー」
スタッフが離れていこうとした時、スッとした姿勢の良い色白で清潔感のある男の人が気さくに声をかけてきた。いらっしゃいとの言葉からスタッフだとわかるが、他のスタッフのような制服を着ておらず、スーツを着ている。
「あ、社長」
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