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スタッフが声をかけたので、二人にも先ほど話に出た社長がこの人だとわかって、会釈をする。
「楽しんでいってくださいね!」
爽やかに笑って去って行く姿に、高大は純粋に憧れを抱いて見送った。
堂々とした姿のオメガ、そういう風に胸をはって生きられる自分になりたいと高大は思えた。
それは、横峯がいてくれたからだと高大は、隣で試食を食べ始めた横峯を見た。
横峯の向こうに空の青が見えて、高大は眩しくて目を細めた。
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