【番外編】 スパイスカレー

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【番外編】 スパイスカレー

 鈴木高大は、恋人の横峯大輔が泊まりに来る日、「今日こそはごはんを作る」と意気込んで、カレーを作ることにした。いつも横峯は冷蔵庫の中のありものでオシャレなごはんを作ってくれたり、おいしいお店のテイクアウトを持ってきたりする。気をつかわなくていいと言っても「俺がしたいから」と言われてしまう。  スーパーに買い物に行ってみると、カレーの具材というのは全部重いものばかりで、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんを買ったところで、カートにしなかったことを後悔した。更に、ルーは色んな種類があり、どれがいいか全くわからないでウンウン言ってたら、本格カレースパイスセットなどというものを見つけてしまい、「これだ!」とカゴにぶち込んだ。  チキンカレーと書いてあるので、鶏肉を買う。  よしよし、すごい本格カレーを作ってやるぞ、と高大は気合を入れて、家に帰った。  とりあえず、レシピを見る。  ①サラダ油とテンパリングスパイスを香りが出るまで炒め、玉ねぎを入れます。  高大はその通りにした。  何かインドの匂いというか、カレーっぽい匂いがもうしてきていて、高大は気分が高揚してくるのがわかる。
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