相反する心と体

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相反する心と体

又だ…。 夜の繁華街を歩いていた俺、千夜保(せんやたもつ)は、下半身のムラムラに突如、襲われた。 俺は、高校1年生の1学期に、当時、所属していた部活の先輩、佐藤吾作(さとうごさく)に無理矢理、レイプされた。 その時、俺は先輩に、あられもねー姿を写メで撮られて、言う事を聞かなかったらばら撒くと脅された。 それ以来、俺は何度も先輩に呼び出されて、強姦された。 俺は、その度に先輩が嫌いになっていった。 だが、体の方は、そんな心に相反して、腸の奥まで突き上げる先輩のサオが欲しくて堪らなくなった。 先輩の都合で普段は呼び出されるが、今回は我慢出来そうにねー。 俺は裏通りのラブホ前まで行くと、先輩の携帯に電話を掛けた。 呼び出し音が鳴って直ぐに先輩が出る。 『保か?今、どこだ?』 何の用かは、もう解っているのだろう。 含み笑いをしながら電話口の向こうでそう言う先輩は実に楽しそうだ。 俺の体を散々弄びやがって! そうは思っても、この火照りは先輩のテクじゃねーと鎮まらないのも事実だった。 声と一緒に物音がする。 先輩は、どうやら早くも出掛ける準備をしているようだ。 それは勿論、俺の居る所へ行く為の準備なのは、もう解っている。 「新宿2丁目…駅近の繁華街の裏通りに在るラブホ『ローズ』の前…」
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