相反する心と体

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そこまで言うと電話は一方的に切れた。 先輩はもう向かっているだろう。 俺は息が上がってくるのを感じながら、一足先にラブホの中に入った。 『連れは後から来る』とだけフロントで伝えて、身分証明書を持っていなかったのを良い事に、年齢を『19歳』と偽装明記し、手続きを済ませた俺は渡された部屋の鍵を持って先に向かった。 警察に捕まることよりも、早くこの肉体の欲求を満たしたかった。 部屋に入り、便所でオナってると、人が入って来た気配がした。 だが、いつもと違って何かがおかしい。 上手くは言えねーが、人の気配が多いような…。 一瞬、躊躇してると、先輩の少し苛立った声が聞こえた。 「保、どこだ?出て来い」 有無を言わさぬ高圧的な声に、俺はズボンをたくしあげると便所から出た。 途端に「ヒュー!」と口笛の音がする。 驚いた事に部屋の中には先輩の他に何人かの野郎が出入り口を塞ぐようにコッチをニヤニヤ見ていた。 今まで先輩1人に犯されていたのは何度も有るがこんな事は初めてだった。 「先輩、コイツ等は…?」 俺は嫌な予感がして、声が震えている。 「そんな事に応える必要はない」 先輩はそう言うと野郎達に『ヤれ』と言うように顎をしゃくった。 「や、止めろっ!」 抵抗するも虚しく、便所の前の通路で俺はあっという間に野郎達に取り抑えられた。 「離せ!離せよっ!」 俺は必死になって何とか振り解こうと暴れるが、腹を殴られ、動きが鈍った。 「ぐっ…?!」 「今の内に早く服を脱がそうぜ」 「いや、全裸より切れてる服から肌が覗く方が良い」 勝手な事をほざきながら、野郎達は俺をベッドに押し倒した。
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