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連中はそのまま服を着て、脱衣所からも出て行く。
「吾作さ〜ん、楽しかったっス〜」
「又、コイツ輪姦する時は呼んでくださいねえ」
「それじゃあ、失礼しま〜す」
連中は俺を放置したまま、気配が無くなったところを見ると本当に部屋を出て行ったらしい。
リングも外さないまま…。
だが、先輩はスマホをしまった。
俺は恥も外聞もかなぐり捨てて、出入り口にいる先輩の元まで全裸のまま這って行くと、その足に縋り付いた。
「先輩…頼む…!リングを抜いてくれ…っ!」
だが、先輩はそんな俺を蹴り飛ばした。
「ゔぐ…っ!」
俺は再びタイルの上に激突した。
「それ位、自分でやったら、どうだ」
先輩の氷のような冷たい物言いに俺は絶望感に苛まれながらも、何とか自分でリングを抜こうとした。
だが、力が入らねー上に湯で滑り、強く装着されたリングはビクともしねー。
俺は焦り出した。
早く外さねーと…と焦れば焦る程、手が震えてきて上手くいかねー。
「う…っ!ひ…っ!くう…っ!」
泣きながらリングを外そうともがく俺の元に、裸足になった先輩が近くまでやって来た。
俺は涙でボヤけた視界のまま先輩を見上げる。
ニタァと笑って先輩は俺を見下ろした。
「保、これから俺の言う事は何でも聞くか?」
「先輩…?」
「応えろ」
先輩が何を命令してくるかはわからなかったが、このままサオを切り落とされるよりはマシだ。
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