相反する心と体

9/10
前へ
/39ページ
次へ
「あ〜あ。ホントにイっちゃったよ。もう少しムラムラしてる顔、見ていたかったのに」 俺の枕元に移動して顔をニヤニヤしながら覗き込んでいた奴は、そう言うと乳首攻めしてる2人と傷口を噛み付いてる奴を止めた。 「皆〜、もっとコイツを苦しませてみたくない?」 「良いけど、どうするんだ?」 「塩を傷口に擦り込むんだよ。喘ぎ声はさっき聞いたから、今度は悲鳴メインで犯そうぜえ!」 俺は耳を疑いたくなった。 そんな事は先輩にすらされたことはねー。 だが、先輩はニタニタ笑いながら撮影を続けるばかりで止めてもくれねー。 「やめろ…それだけは、やめてくれ…」 俺は無駄だと解っていても、そう懇願せずにはいられなかった。 だが、連中は聞く耳を持たねー。 懐から塩と思われる白い粉の入った袋を1人が取り出すと、全員我先に手を差し出した。 「全身痛くなるように均等に擦り込んでよね!」 「解ってるって」 「さて、どこから擦り込もうかなあ!」 5人が俺を見下ろす。 さっきまでそれぞれの部位を犯していた奴等が。 その口は笑っていたが、目は獲物を食いもんにする獣のように、獰猛な光を宿していた。 「い…嫌だ…」 俺が拒絶するのも構わず、連中は、全身に散らばった。 そして、恐れていたように傷口に塩を擦り込みだす。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加