おとうさん……おかあさん……

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 お父様、お母様。涙ポロポロ! 「こんな笑顔になってるなんて」 「いつも悲しい顔して泣いてたあなたが……こんなに楽しそうに、それに一生幸せにするって人に巡りあってたなんて……」 「えっ、あの落ち着いてくださいっって、それは言葉のあやでして……」  ──ヤバイ! ヤバイ! ヤバイ! この流れは非常にヤバイ! これは絶対……二人だけで帰るパターンだっ!! 娘は置いてくパターンだっっ!! 私はもうすぐ結婚するよのっっ。フィアンセがいるよのぉぉ── 「お前がこんなに楽しそうにしてるのに無理矢理連れて帰るのは気が引ける……なぁ、母さん」 「そうね。それにお友達も優しそうだしっっ……将来の候補だしっ」 「──へっ? さっきまでの勢いは……こんな写真で鎮まります?? それに候補ってなんだよぉぉぉ……私のせいだけど……」   私はいつもの通り腰を抜かす。私の将来自縛霊とも家族なのかぁ…… 「二人の仲を邪魔しちゃいかんなっ……」  ──はいっっっ!? もしかしてこの女、この部屋に留年ですかぁぁぁ!? 永久就職ですかぁぁぁ!? ── 「いやいや、親子水入らずで天国に行かれたほうがいいんじゃないです? もっと娘さんを説得されてみてはいかがですか?」 「まだまだふつつかものですが、娘をよろしくお願いします」  二人幸せそうにあっさり消えていくっっっ……私の願いは泡と消える……。 「まて、まて、まて、私の意見はどこいったぁぁぁぁぁ!!!」
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