北斗七星

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所長も兵が逃げて行くのを見て悟ったようだ。 そして俺に会釈して礼を言った。 日本語で「ありがとう」だって、思っていたよりいいやつだなぁ。 道雄が身を委ねるのもわかるような気がする。 身体も大きいし道雄を護ってくれそうだ。 道雄は甘えているんだろうな、道雄を甘えさせるのは本来は俺の役目だったのにな! 「マイクなんだったの?」 「兵士達が私達のことをのぞいていたんだよ」 「え!嫌だ〜俺達のセックス見られてたの?」 「うん!今日本兵が教えてくれて追っ払ったんだ」 「日本兵?」 そういえば政ちゃんの声に似ていた!政ちゃんマイクと俺の関係知っているのかな、政ちゃんだけには知られたくないのに。 「ミチオ、もうすぐ日本に帰れるよ!やっとお偉いさん同士の話し合いがついたみたいだ」 「え!嬉しい、皆んな帰れるんだ」 「ミチオ、私はお前を離したくない!私についてきてもらいたいが国に帰りたい思いは私もお前もいっしょだから無理強いはしないよ、考えておい て。ああ、ミチオ愛してる!離したくない」 マイクは道雄をきつく抱きしめてキスをした。 「マイク、ありがとう!俺の気持ちは決まっているよ!今更家には帰れないよ、俺は男好きになっちゃたからな俺の父親はそう言うのダメなんだ。マイクに責任取ってもらわないと!」
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