北斗七星

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俺もいつも優しくしてくれる政ちゃんが大好きだ。 中学生になってもいつも3人で遊んでいた。 政ちゃんと信ちゃんは中学を卒業してそれぞれ就職した。 俺も政ちゃんの後を追って政ちゃんと同じ職場で働きたかったが、父親にお前はひ弱だから教師になれと勧められて高等師範学校に進んだ。 俺もやっと教師になって給料も入るようになったので政ちゃん達と思い切り遊べる。 今まで政ちゃんにたまに奢ってもらっていたので、給料が入ったから今までのお礼として今度は俺が奢ろうと政ちゃんをカフェーに誘った。 「政ちゃん!ここ、ここ席取っといた」 「道雄待った?」 「ちょっと前に来たとこ。あれ!信ちゃんは?」 「少し遅れる」 「何でも注文して今日は俺の奢りだ。初めての給料は政ちゃんに奢るって決めていたんだ」 「嬉しいな、道雄に奢られる時が来るとは。じゃあ、お言葉に甘えて」 政ちゃんはビールと摘みを注文した。俺は酒はからっきしダメだ、飲めない。 「道雄、俺をこんな所に誘っておいてお前は酒飲めませんはないだろう?少しだけ飲め」 「無理!俺はコーヒーとハヤシライスでいいよ」 「だめ!ビールもう一つ下さい。俺が介助してやるから、男なら酒ぐらい飲めないとな」 俺も飲む事になった、どうなったって知らないぞ。
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