北斗七星

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マイクの故郷 マイクの実家から車が迎えにきていた。 「坊ちゃん、お帰りなさい」 坊ちゃん?マイクの家の使用人らしい。 マイクは何者だ? 「ミチオ、車の中で待ってて私はちょっと寄るところあるから」と言ってマイクはどこかに走って行った! しばらくしてマイクが戻って来て車は発進した。 延々と続く田園地帯をぬけると城みたいな大きな屋敷が見えてきた、敷地も広い。 車はその敷地の中に入っていった。 え!これがマイクの家? 「さあ、着いた!ミチオ、ようこそ我が家へ」 「え!凄い屋敷、マイクって何者?」 車から降りるとマイクの両親と使用人たちが出迎えに外に出てきた。 「マイクお帰りなさい、無事で帰って来て良かった」と言って母親が涙流してマイクに抱きついてきた、そして俺を抱きしめた。なんで? 「ミチオのことは前もって手紙で知らせておいたんだよ花嫁を連れて帰るってね」 「花嫁?」 「こんな可愛い花嫁も連れてきて、お前もすみにおけないな戦場でなにしていたんだ?」 父親がニコニコしてマイクの肩を叩き、俺のほっぺにキスをした。 マイクの両親は優しくていい人達みたいだ。 こんないい人達を騙さなければならないなんて罪悪感をかんじるな。 でも、本当のこと知ったら豹変するんだろうな。
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