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「ハハハ、政ちゃんもう冗談はいいよ!それより信ちゃんの彼女ってどんな人?」
「そうだなぁ、優しくて恥ずかしがり屋で可愛いよ」
「信ちゃんその人とどこで知り合ったの?」
「同じ職場の子なんだ。」
「結婚するの?」
「そのつもり」
「シー!静かにして隣の男達がとんでもない話をしていた」
政ちゃんが深刻そうな顔をして話してくれた。
「よくわからないけど、どうも政府と外国との話し合いがうまく行かないで戦争になりそうなんだって」
「政ちゃん戦争になったら俺たちも戦うのかなぁ」
「道雄、当たり前だ!日本を植民地になんかにしたくないだろう?聞いた話だと植民地になったら女、子供は酷い目に遭うし、俺たち皆んな奴隷だぞ。俺は母ちゃんや妹を守るために戦う」
「政雄、俺も戦う!これから妻になる彼女のためにも」
「俺、戦えるかなぁ!戦争って人殺すんだろう?」
「道雄、何言ってるんだ、母さんと妹は誰が護るんだ?」
「俺は殺し合いなんか嫌だな俺には出来ない」
「道雄、嫌だっていってもせめてくれば戦うしかない!もういろんな形で攻めてきているらしい。さっきの男達が言っていた」
「もうこうやって、政ちゃん達と遊ぶ事も出来なくなるんだね!今日は飲むぞ」
「こら、道雄お前はほどほどにな」
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