北斗七星

6/77
前へ
/77ページ
次へ
部屋に帰って道雄を布団に寝かせ服を脱がした。 下着姿で寝かそうと思ったら下着を着ていなかった。 色白の身体がやけに色っぽくてつい抱きしめてしまったなんて華奢な体なんだ女みたいだ。 犯したい衝動に駆られたが慌ててシャツを着せた。 俺はいったいなにをしようとしたんだ!道雄は男じゃないか俺はもう道雄を弟のようには思えなくなりそうだ。 信ちゃんの言うとおりこれは弟以上の感情だ、まだなんだかわからないがただ愛おしく感じる。この思い心の奥底に秘めておこう。 その夜、道雄が寝ぼけて抱きついてきたので思いきり抱きしめて眠った。 戦場 しばらくしていよいよ俺達も戦場に行くことになった。 政ちゃん達は一気盛んだが俺はやっぱり人殺しは嫌だ! 政ちゃんが道雄は人殺せないから無線兵になれと言うから俺は無線兵になった。 戦場は怖い、弾が飛び交い、空から爆撃もしてくる。気を抜いたら死ぬ!緊張の連続だ。 また爆撃だ塹壕に隠れなければ俺は無線を送ってから逃げるので一番遅くになる。 塹壕作りも少ししか間に合わなかったので小屋の周りの溝に隠れようとしたら信ちゃんがいてここはいっぱいだから別に探せと言って入れてくれなかった。 「道雄、こっちだ!ここに来い」 「あ、政ちゃん良かった」政ちゃんの塹壕にいれてもらった。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加