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敵の空爆だ!
小屋に命中した、目の前で信ちゃんが吹っ飛んだ。
バラバラだあまりに悲惨な光景に俺は気絶してしまった。
遠くで政ちゃんが誰かと話している。
「おい、おい、こんなひ弱なやつ何で兵隊になんかなれたんだ?勘弁してくれよ」
「すみません!俺が世話しますから」
「ほら、気付け薬だ!早く目をさまさせろ、通信兵は必要だからな」
「はい、隊長はいつも気付け薬持ち歩いているんですか?」
「よくあるんだよ!新兵が気絶すること。起きたら7人死亡、3名負傷と本部に連絡するように言っといて、後でまた来る」
「はい」
俺は政ちゃんに気付け薬で起こされた。
「あ、政ちゃん!信ちゃんがバラバラになっちゃった。どうしよう〜」
「しっかりしろ道雄!ここは戦場だ悲しんでいる暇なんかないんだ、せめて埋めてあげよう」
政ちゃんはバラバラになった信ちゃんをかき集めて埋めて供養した。
政ちゃんも涙を堪えているようだった。
「お、無線兵目覚めたか?本部には連絡したか?」
「はい隊長!気絶なんかしてすみませんでした」
「目の前で戦友が死んだり自分だっていつ死ぬかわからない、それが戦場だ!その度気絶していたら敵に殺されるぞ、自分の身は自分で護らないと生き抜けないよ!わかった?甘ちゃんじゃだめだよ」
「はい」
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