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「全然分からない。身長が伸びると恋愛と遠ざかるの?」どんな身長でも自分が好きな服を着ればいいじゃん」  私はぶんぶんと首を横に振った。 「無理だよ。ふりふりのワンピースとか私絶対に着れないよ? ミニスカートとか。ガーリーな服は絶対に着れない。似合わないし。まぁそもそもそういう服装は好きじゃないけど」 「……確かに安曇がそういう服を着てるイメージはないかも。どっちかというとストリート系とかカッコいい寄り?」 「うん、そういう服を着るかな」 「そっか……」  真翔は考え込んでしまう。 「それに身長が伸びると、段々と男子との身長差がなくなってくるのね。私の方が高い時だってあるし。それで恋愛対象として見られなくなってるんだろうなぁって思う」 「いやいや、身長って関係なくない?」  真翔がきょとんとした顔をした。私もきょとんとした顔をした。 「大有りでしょ。自分の彼女が自分より身長が高いです、とか。身長差がまったくないです、とか。そういうの多分男子って嫌だよね?」 「すごい偏見だな。確かにそういう人はいるかもしれないけど。特に葉月とかはそうかもだけど。でも、別に身長を気にしない人だっているよ。俺は気にしない。だから梨花の気持ちが理解できなかった」  私は目をパチパチと瞬かせた。 「俺は身長差あると同じ景色とか共有できないから、だよ。安曇みたいに」  真翔がじっと私のことを見つめた。「へっ……」と告白をされている訳でもないのに、気恥ずかしさに変な声を出してしまった。
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