4 光輪君・昴《すばる》

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 どこだ。(ほたる)、どこにいる。 意識を研ぎ澄ます。(くさび)を探っていると、やがて(ほたる)の思念にたどりついた。  ――(すばる)、申し訳ないけど、わたしはたたらを(あきら)めきれない。だからあなたを愛せない。あなたに選ばれたい子なんて大勢いるんだから、どうか他をあたってよ。  ――でも、その呪楔(かしりくさび)は、どうにかして()かないとまずいよ。なぜか今は沈黙しているけど、いずれかならず暴れ出して、命に関わる。 (こいつが光輪(こうりん)君なのか。声音は甘いが、ずいぶん強気な性格そうだ)  しかもどうやら、俺のほどこした呪楔(かしりくさび)を引き合いにして、(ほたる)を天へつれ帰ろうとしているようだ。憤然(ふんぜん)とした。 ((ほたる)、ちがうぞ。そいつの言うことを信じるな)
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