物語には必要なことしか起こらない

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物語には必要なことしか起こらない

実生活は無駄なことだらけで、日記なんか書こうと思うと、大抵は同じことを繰り返しているようなありきたりな出来事の中から「今日はここを抜粋したい」って部分を見つけて…そこへスポットを当てて膨らませたりするんですけど…物語はこの「スポットを当てた部分をさらに厳選したもの」だけで形成されていると思っていつも書いています。 書いてある出来事には基本的にみんな意味がある。 登場人物が朝起きて物につまずいたとして、きっと物語の中でそこを描写したならば、〝つまずいた〟ことにも意味がある。 体の不調のサインか、はたまたつまずくに至った、置かれていたものなどに何か意味がある。…みたいな? 何てことのない下らない日々の描写にも意味はあると思っていて、そこはキャラの性格や考え方を説明するために必要な部分だな、と。 「料理好きな男」って一言で書くよりも、話の流れのなかで、キャラたちの言動でそういうのを表現したい。そんな感じです。 逆に日記なんか書いていてもたまに出てくる「非日常な出来事」なんかを書く時は、そこには「必ずそのことが起きるに値する何かがある時」だとも思っています。 ――物語には必要なことしか起こらない。 よそ様の物語を読んでいても何か事件などが起こると、そこがのちにどんな意味を持ってくるのか、を期待して読んでいる自分がいます。 プロの方や、うまい!って思わされる方の作品はここを絶対に外さないし、きっと書いていらっしゃる時に「これは後々の○○のための伏線」とか、「**な出来事に導くための道筋」だと思って書いておられるんだろうなって思うんです。 読者はそこに期待するものなんだと自分自身、読み手の時に痛感しているので、書いている時はそれを忘れないようにしたいなと思っています。 プロットを作って書く作品にはそう言うのはコアとして要所要所に散りばめますが、リレーなどのようなノープロットの作品の場合は、予めそれを用意するのが難しかったりするので、自分が蒔いたそういう種は、忘れずに回収したいと思いますし、相手の方からのそれもなるべくは漏らしたくないなと思いながら作業します。 この、「物語内で起きたことの意味」が迷子になったとき、きっと読み手も迷子になるんだと思うから。 あんなこと起こったけど結局何も意味が見出せなかった。あれはなんだったの? 読者様にそう思わせてしまったら負けかな?って。 現実世界は意味とか分からないことの方が多く起こりがちで…モヤモヤしたりもしちゃうから…せめて絵空事の中でだけは…キャラたちの言動や、起こった事象には「納得のいく意味」を持たせたいなと思うんです。 そう言うのが上手く書けて…読者様がそこに気づいてコメントを下さった時の快感って凄いんですよね٩(ˊᗜˋ*)و 私が「この世界の創造主だ!」と思える瞬間だからかもしれません🤭←中二病か!🤣 --------------------- 【我が家の生き物語り】 ↓超ネズミっぽいもずく🤭 お目目がこぼれ落ちそう(笑)。 ジャンガリアンをお迎えしたのは初めてですが、モイモイ(もずくのあだ名)の可愛さに日々メロメロです。(今までは歴代ハムスターといえばゴールデン!な人間でした💦) 24739cc2-1265-4092-a788-daf89422b18b (2024/06/12)
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