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書き手は読み手にとっては大したことのない表現に悩むもの
だと思っています(タイトルの件)。
今日も『とり服』
473頁(https://estar.jp/novels/25993212/viewer?page=473)で、大葉の下記のセリフを何度も何度も書き直しました💦
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「――このまま、ここで俺と一緒に暮らさないか?」
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これを
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「――このまま、ここで俺と一緒に住まないか?」
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と迷いに迷って結局〝暮らさないか〟を選択したんです。
住む、だとそれこそ「家に住む」のニュアンスが強くなるかな? 生活感が見えない感じになるかな? でも「住む」って「そこで生活する」って意味もあるんだよな。
ああ、けど「暮らす」のほうにはこう、「月日を送る」みたいな長さとかの概念も加わるし「生計を立てる」みたいな意味も加わるんだよね…とか色々考えて、結局「暮らす」にしました。
こういうのって読むほうはサラリと読んじゃう、どうってことのない文言だと分かってはいるんですけど…書き手ってヤツは、このどうってことのない一文に結構「ああでもない、こうでもない」と思い悩むものなんですよね💦
ので、自分が読むときにはなるべく書き手様のそういうニュアンスの機微とか汲み取りながら読みたいなぁと思ったりしながら読んでいます。
それもあってかな。
よそ様でも、やたらこう、自分の作品を推敲するつもりで読んだりしてるからか、主語と述語がズレてる一文とか見つけて(結構あったりします💦)「これは誤字じゃないし…でもきっと読んだ時こう、「ん?」ってなるから誤字報告でコソッとズレを指摘した方がいいのかなとか悩んだりします。
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例;私は大葉から口付けを解かれるなりぼんやりしてしまって、クスッと笑った大葉に「羽理、目がトロンとしてる」と頬をスリスリと撫でられて、からかった。
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↑は極端ですけど〝からかった〟のところは当然大葉の動作なので羽理が主語のこの文だと〝からかわれた〟にしなきゃいけないんですけど…この「能動」と「受動」の関係が嚙み合わなくなってる文章って結構あって…読んでると「ん?」ってなるんです。
誤字報告大歓迎、と書いていらっしゃる方にはコソッと誤字報告でズレてますって言うこともありますが、明らかな誤字と違ってそういうのは言って欲しいのかな?とか迷ったりもしちゃうのでそのまま見て見ぬふりをしちゃうことが多いです。
例えばそれがその作品の導入部分ともいうべき1頁目なんかだったら…ここで読者様に「ん?」と思われるのは絶対もったいないよねって気持ちが強くなるから、誤字報告に入れたりしますけど…そうでない場合は見なかったことにしちゃう💦
私はどんなシーンでも「ん?」は指摘して頂けたら嬉しいですが…書き手の皆様、どんなですか?(誤字じゃないものとか、見つけたら教えて欲しいですか?💦)
※ちろたんに下読み(公開前の先読み)を頼まれている
『俺犬』https://estar.jp/novels/26233417
はそう言うのも含めてお願いされていると思っているので、LINEで気になる箇所はアレコレ言ったりしてるんですけど…それにしても「細かいよ」とか思われてないかなとかドキドキしています💦
※『俺犬』、攻めの京馬さんがドSで凄く好きです。受けの遥くんは素直じゃない強情っパリさんだし、京馬さんは自分の気持ちをストレートに言うタイプじゃなさそうだし…。どっちかが歩み寄れば絶対すぐにでもハピエンなのに、この素直じゃない二人が心を隠し合う余りすれ違いまくりの焦れ焦れな主従関係がたまらなくツボです🤤♥(BLです)
(2024/08/14)
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