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「ずっと……?」
とは、そんなに前からこの人は私を観察していたんだろうか。
「現場から帰るときもここにいたし、コンビニ行くときも。
帰りにまだいたら声かけようと思ってた」
確かにそんな長い時間、こんなところにひとりで佇んでいたら心配になるかもしれない。
私だって声をかけるかも。
「まー、死ぬ気じゃないのはよかったわ。
そんなに若くてこっから先の楽しいことを知らずに死ぬのはもったいないからな」
彼は安心したのか笑っているが、若干引っかかった。
「あのー、若いって私をいくつだと思ってます?」
「ん?
高校生じゃないのか?」
ペットボトルを口に運びかけて止め、彼が不思議そうに私を見る。
「あのですねー、こう見えて一応、社会人なんですが」
口端がピキピキと引き攣るが、仕方ない。
童顔な私は二十五にもなって高校生に間違われるのがコンプレックスなのだ。
少しでも大人っぽく見せようとゆるふわポニテにし、ブルーストライプのシャツに黒パンツなんて格好をしているが、まったくの無駄らしい。
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