イーダの罪

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道路の真ん中。 車に乗ったイーダの目の前に猫が地面にのたうち回っていた。 イーダは考えていた。 (きっと前の車が猫を轢いていったんだ…この場合どうしたら良いのかな…助けるべきだろうか…) イーダがそこで悩みまくっているおかげで後ろの車が進めない。 そこで事情もわからない後ろの車が「何チンタラしてんだよ前の車は。遅刻しちゃうだろうが!」と痺れを切らし2、3度クラクションを鳴らした。 「す、すみませぇん!」 ビックリしたイーダは車を前進させてしまう。 車は暫く進み渋滞は止んだかに見えた。 が………。 (あぁあの猫ちゃん無事では済まないだろうなごめんよ猫ちゃん…) イーダは心の中で猫を助けられなかった事を激しく後悔しながら車を走らせた。 ーーースイーツ城。 ズウゥ〜〜〜…ン。 イーダは魂を抜き取られたかのように項垂れている。 「元気無いですねぇ?」 「そうですか?いつもの事と思いますが…」 とノーシュカ。 「またチイチイイーダに酷い事言ったんでしょ?」 「ウチは昨日はイーダと何も話してへんからわからんよ!」 とチイニコ。 「よぉどうしたんだイーダ今日は元気無いじゃないか?」 そんな時イーダに気さくに話しかける少年がいた。 執事隊員フットだ。
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