イーダの罪

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イーダは机に突っ伏して言う。 「なんにもないよなんにもないよ………」 しかししかしどうしても気になるフットは聞きまくる。 「そう言われると余計気になっちゃうだろ言ったところで馬鹿になんてしないから言っておくれよ」 イーダは思う。 (言えないコイツだけには言えない)と。 もし轢かれた猫を助けず車で通ってしまった事を知られてしまったらフットは「轢いたのかひっでーな!」と大きな声で騒ぐに違いない。 『なんて事なんて事……』 『イーダさん酷い!』 とメイド隊員達までイーダを煽るだろう。 もしイーダが口止めしても口の軽いフットの事。 雪兎か誰かが『なあイーダ先輩何があったのさ?』と聞いたりするとフットは『かくかくしかじか』と伝え噂を広めるに違いない。 だからだからイーダはフットには何も言えなかった。 「フットそこまでにしたりいや」とチイチイが言う。 そんな所でチイチイが助け舟を出す。 「でもでもチイチイママだって気になるでしょう?何があったか…」 (確かに気になるけど…) とチイチイは思うが。
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