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皆は仕事に戻っていった。
しかししかしイーダは居心地が悪いままだった。
「執事長僕はみんなから嫌われてしまいました…」
イーダは滅茶苦茶落ち込んでいる。
「何があったんだいボーイ。僕に話してごらん?」
「実は……」
イーダは話した轢かれていた猫を見過ごしてしまった事。
それが大々的にニュースになりイーダが村八分にされてしまった事。
「それは君が悪いよバッドボーイ。猫を見捨ててしまうなんてノーグッドじゃないか……」
「僕だってわかってるんですしかししかし……」
「まあ落ち着きたまえ…せめてなけなしの花束をかの猫ちゃんに手向けてあげよう」
ノフィンはこうイーダに言う。
そしてそしてーーー。
ノフィンとイーダが事件現場に向かうところポーカマがいた。
「あ、執事長」とポーネ。
(僕の名前は呼んでくれないのか…)イーダはただでさえ重い気が更に重くなった。
「どうしたんですか執事長?」とカマン。
「あぁ花束をね。イーダ君が轢いたと言うから例の場所へあの猫ちゃんにこの花束を手向ける事にしたのさ」
「優しいんですね執事長」
「いやあそれほどでも♪」
ノフィンは照れる。
「じゃあ行きましょうお姉様!」
「そうね執事長またご馳走してくださいね!」
ポーカマとノフィンは手を振り合った。
イーダはそのまま固まっていた。
ノフィンはイーダの肩に手をやる。
「人の噂も七十五日、すぐに収まるさ」
「はい……」
しかしそう簡単にイーダの気持ちは晴れやしない。
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