のばしてのばしてのばして

　さて、場所は変わってここはバババとカカカが乗る宇宙船。一年間かけて地球の近くまでやって来た。
「あの青い星が地球だよ」とバババ。
「意外と綺麗だね」とカカカ。「ところで、地球に漂着した商品ってのは、いったい何なんだい」
「ああ、接着剤を作るための装置だよ。布状の薄っぺらい装置で、その上に物を乗せると、どんな物でも柔らかく、それでいてちぎれなくなるんだ。幸い、装置の色は遠隔で自由に変更できるから、透明にしておいた。だから地球人に発見される確率は低いだろう。それから装置は一度設置されると、その場に固定されるようになってるから、一度場所を特定できれば、すぐに回収できるよ」
「そりゃ良かった。地球人に悪用されてなければいいけどね」
「問題はそこだよ。とにかく場所を特定しよう」
　バババは探知機を使って、地球のどこに商品が落ちているのか調べた。