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ヒューのことをもっと調べる方法はないだろうか。私はその点について深く考える必要があると思いながら、食事をすすめた。
――あっちの世界で恋人になってみようか。
私はその考えに飛び上がりそうになった。一人で赤面してしまう。慌てて目を逸らすと、暖炉の火が目に入った。死神が私を迎えにきた時、私は炎に囲まれていた。やはり、ヒューの本質を見極める必要がある。それにはあっちの世界で恋人になってもっと近づくというのも、一つの選択肢としてあるかもしれない。
私は黙々と食事を取った。
ベスの食事は美味しいが、コーラとバーガーとチョコレートが恋しくなるだろうと思った。ラーメンも。
異世界の食事は改善する必要がありそうだ。砂糖は貴重だというが、サトウキビは手に入らないのだろうか。カカオは?コーヒーは?貿易商人が活躍した時代が近いはずだ。海を渡って輸入する方法は、公爵家ほどの財力があれば可能なはずだ。
色々、忙しくなりそうだ。犯人追及の他にやれることがあると私は思った。
アンヌの2歳の誕生日会は午後からだ。
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