128人が本棚に入れています
本棚に追加
「陛下、お願いがございます。私一人の力でこの国に貢献するのは限界がございます。今の聖女候補の皆様も皆、聖女としていただけましたら、この国の発展により貢献できると思うのです」
国王はびっくりした表情をした。あの私を処刑した時とは大違いの表情だ。
「よう、分かった。そのようにいたそう」
私を死に至らす処罰を言い渡した国王陛下は、あの時とは違う表情で私を優しく見つめた。
こうして国王陛下との謁見は終わった。
やり直しは、前回とは少し違う方向で進んでいるのは間違いない。
次はヒューに会うのだ。私が処刑される未来を知らないヒューに会う。私の心はドキドキしていた。
最初のコメントを投稿しよう!