34 国王陛下にご挨拶

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「陛下、お願いがございます。私一人の力でこの国に貢献するのは限界がございます。今の聖女候補の皆様も皆、聖女としていただけましたら、この国の発展により貢献できると思うのです」  国王はびっくりした表情をした。あの私を処刑した時とは大違いの表情だ。 「よう、分かった。そのようにいたそう」  私を死に至らす処罰を言い渡した国王陛下は、あの時とは違う表情で私を優しく見つめた。  こうして国王陛下との謁見は終わった。  やり直しは、前回とは少し違う方向で進んでいるのは間違いない。  次はヒューに会うのだ。私が処刑される未来を知らないヒューに会う。私の心はドキドキしていた。
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