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私は初めての感覚にどうにかなってしまいそうだった。あんあんと喘ぐ私を「可愛い可愛い、素晴らしく妖艶で魅力的だ。ジゼルは最高だよ」と夫は褒めてくれた。
「いい声だ」
夫は私を絶賛してくれた。私は何かが満ちたりたような初めての感覚に喘ぎ、悶え、その夜、何度も体をびくびくと震わせて高みに達することを覚えた。
ぐったりとした私に夫はキスをして「おやすみ」と言ってくれた。
「今晩はここで一人で寝れる?」
夫に聞かれて私はほっとしてうなずいた。いきなり夫と二人でベッドで眠るのは、慣れないことで不安だったからだ。
私は夫にネグリジェを着せられて、そこで眠った。何かが温かく、何かが満ち足りて、私はこれが結婚なのかという思いを抱きながら眠った。子爵の屋敷は贅沢なものだった。
私はそれから毎晩夫に優しくされた。夫は私に最後まですることはなかった。
「まだ痛いかもしれないから」
夫はそう私に言って気遣って「君が快感に目覚めていくのを見ているのだけで素晴らしく満足だ」と言ってくれた。
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