44 辺境の地レキュール 考察会

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 ――純斗は女の子にものすごくモテそうだわ。こんなに顔立ちが整っているなんて今まで全然気づかなかった。  一つ言えるのは、純斗と私は働かなければ大学に通えないという点で、私たちは同じような感じだということだ。  純斗の部屋はブルックリンスタイルというらしく、安価な家具量販店で揃えたという手頃でオシャレな家具でスタイルが統一されていた。居心地が良い。  私は今朝、ヒューの部屋から朝帰りした。ヒューが車で送ってくれた。着替えていると、サミュエルがフェラーリで迎えに来てくれて大学に向かった。誰にも朝帰りのことは知られていないと思っていて、私は一日中ふわふわとして幸せな気持ちだった。
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