18 緊急事態速報 (2)

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 講義室一体に不気味な警告音が鳴り響く。全員のスマホから音がしているのだ。 「何!?」  みんなが一斉にスマホを取り出してみた。大塚教授ですらご自身のスマホを確認している。私のスマホは電源切れなので、私は隣の席の子に彼女のスマホを見せてもらった。 「隕石落下!?」 「何かの誤報じゃないの?」 「嘘でしょう…………」  夢を見ているみたいだ。現実のこととは思えなかった。荒唐無稽とはこのことだ。  昨晩夢の中で私を殺し損ねた何者かも、この地球上にいるのだから、あの犯人も一緒に死ぬんだと私は一瞬思った。  講義中に寝ぼけてしまい、ヒューに昨日iPadで説明してもらった登場人物の夢を見た。目が覚めても、まだ現実世界にいるとは思えない妙なことが起きていた。  地球に隕石衝突が確定して逃げ場がないとは、これはきっと夢なのだ。ただのつまらない夢だ。私は大塚教授の講義中に、きっとまだ寝ぼけていて別の夢の中にいるのだ。 「残った時間は24時間です。皆さん有意義な時間を過ごしてください。会いたい人に会いに行きましょう…………っていきなり何がですか」
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