転生タヒ者

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「ここは……あの世なのか?」 「ようこそステリアルワールドへ。堺恭二。」 「誰だあんたは!」 「私がお前をこの世界に呼んだ。お前は転生したのだ。」 「そうか……さよなら。死にます。」 「ちょっと待て!死のうというのか!?新しい世界に来たんだぞ!?」 「いやもう生きたくないから死んだんだ。あの崖まで行って飛び降りるから。」 「確かにお前は自殺した!だがせっかく転生出来たのにまた死ぬのか!?」 「無になりたい。さよなら。」 「待てー!こんなパターン初めてだ!どうだ?魔法も使えるんだぞ?天使も妖精も居るぞ?いい世界だぞ?」 「死にまーす。」 「なら望みを言え!何でも叶えてやる!無敵の力でも、好きなだけ金を出せる能力でも!」 「望み……死ぬことだ。」 「だぁー!この死にたがりが!転生を無駄にするな!生きろ!死ぬとか言うな悲しいから!」 「生きててもすることがない。生きるくらいなら死んだ方がマシだ。」 「堺恭二よ。死にたいというのなら、記憶を消す。記憶がなくなれば死んだも同然。いいな?」 「記憶を……そこまでして、俺はこの世界で何をする?」 「改めてこの世界を救う勇者になるんだ。」 「俺は!魔王になりたい!」 「はい記憶消すー。」 「うぅ!ここは……俺は誰だ……」 「勇者よ。君の名前はスターライトニング。この世界を救うのだ。」 「……あなたは女神様か?俺に最強の剣を!」 「これがお前の剣、スターライトニングソードだ!」 「さよなら。」 バシュ! 「ああぁあぁあ自殺したぁぁぁ!!!」 結局か END
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