助けに来た誰か

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「言えない…言えやしないよ……」 「ノロちゃん!そんな冗談言っている場合じゃないでしょ!?」 ノロが影を覆わせながら言うもマイミが真顔で突っ込む。 「しょうがないな…クックック」 ノロは影を覆わせたまま微笑を浮かべた。 「なんだか不思議な子だね」 「悪い子じゃないのよ。ちょっと変わってるけど」 ノフィンが言うとマイミはそう答える。 「とにかくとにかく、家まで送って行くよ」 ノフィンがノロ達を送ろうとするがノロはテコでも動かない。 (この子華奢な体してるのに力強いな…) ノフィンは思った。 「帰れない…帰れやしないよ…」 ノロはボソリと言った。 影を覆わせながら。 「ノロちゃんのお家は複雑な事情があるの」 とマイミが言う。 「そうか、どうするかなぁ?」 ノフィンは考えた。 「スイーツ城が気になってるんだ。連れてってよ。お兄さん…」 ノロは言った。 「スイーツ城かそこなら客室もあるしね」 ノフィンはとりあえずノロをスイーツ城に連れて行く事にする。
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