ノロ、匿われる

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「あーあノーナさんの話聞いてもつまらないや…」 とノロはこぼした。 そんな時にマイミが。 「ねえねえ、ノロさん家って何があるの?」 とノロに聞いてきた。 「あるけど教えたくない…」と言う。 「あるのかどうかじゃ無くて、ノロさんってなんだかエキゾチックな感じだなと思ってさ」 「そうかな?」 ノロの陰の線が少し薄くなる。 (陰の線がノロさんの機嫌のゲージなのか)とマイミは思った。 無表情で何考えているかわからないが陰の線の濃さ、多さで機嫌がどうなのか読み取る事がなんとか出来るようになった。 「なんにもないよ。どうしようもなく不細工な兄と、不細工な女がいるってだけ…ククク…」 とノロは妖しく笑う。 「へえ面白いねノロは結構可愛いのに」とマイミ。 「ククク…可愛いだなんてそんな…」 ノロは僅かに頬を赤らめる。 そしてそしてーーー 「正直言うとみんな羨ましいんだ。優しいお兄さんやお姉さんがいてさ」 「そうなんだね」 ノロは帰り、ようやくマイミに話してくれた。 自分の家庭環境のこと。 「じゃあ私が貴女の姉妹分になってあげるよ」 「ククク冗談はよしこさん」 マイミが言うとノロはこう突っ込んだ。 「じゃあねじゃあねノロさん!」 「またねククク…」 二人は別々の帰り道の所で分かれた。
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