3 属性 令和の料理男子

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 オレが迷っている間に、琥珀はキスを仕掛けてきた。  ちっとも強引じゃなく、触れるだけの優しいキスだ。何度も唇を触れ合わせて、ゆっくりとオレの気持ちをほぐすように舌でつついてくる。  迷いながら唇を開くと舌が入ってきた。くそ、正直うまい。オレがぼうっとしているうちに、手のひらがシャツの裾から入ってきて、ゆったり体をなでている。  琥珀の指が胸に触れて、小さな突起を摘んだ。 「あっ…」  思わず声を上げてしまって、かっと頬が熱くなった。 「気持ちいいでしょ?」  いつの間にかシャツははだけられていて、リビングのソファに連れていかれた。これはまずい。 「キスだけって言っただろ」 「うん。どこにとは言わなかったよね?」  琥珀はいけしゃあしゃあと笑うと、ちゅっと乳首にキスして口に含んだ。さっきからこねられていたそこはじんとした快感を伝えてきて、オレはめちゃくちゃ焦った。 「もうやめろって」 「まあまあ。ね、とりあえず、触りっこしようよ。こんなになってて我慢するの辛いでしょ?」  え、いつの間にそんな。オレの昂ぶりをチノパン越しに撫でて、琥珀はにやりと口角を上げた。ああ、これが攻め様の顔なのか。不覚にもオレはその艶っぽい笑顔に見とれてしまった。 「ほら、俺にも触ってよ」  ソファに押し倒されて、互いに触りあっていると気持ちよくて思わず腰が揺れてしまう。 「セナ、気持ちいいよね?」 「ああ」  こんな状態で嘘もつけなくて、しぶしぶうなずいた。琥珀は目を細めて笑いながら、耳元でささやく。 「じゃあ、もうちょっと先に進んでみようか?」 「先?」  ちゃっかりとローションをまとった指先が後孔に触れてきて、オレはあわてて腰を跳ね上げた。 「待てって。おい、やめろっ」  うんうんとオレの抵抗を軽くいなしながら、琥珀は指先でそこを押してくる。絶妙に体重をかけられて押し倒されて、まったく体を起こせない。  ゆるゆるとそこを揉むように撫でて、ぬるりと指が入ってきた。 「やだ、琥珀」  不安な声を上げてしまうオレに、琥珀は「いい子だから」とちゅちゅと耳元や首筋にキスをする。あほか、そんなことでごまかされないっつーの。 「嘘つき」  ほかにも言いたいことはあったと思うが、そんな言葉しか出て来なくて、それを聞いた琥珀は「まいったな」と苦笑して眉を下げた。 「反応いいし、このまま抱いちゃおうかと思ったけど、そんなに嫌がられると罪悪感わいちゃうなあ」 「いいからもう抜けって」 「もうちょっとだけ、ね? ほら、この辺かな?」  そう言って琥珀はゆるゆると中を探るように指を動かす。まずいと思った瞬間、ビクッと全身が跳ねた。
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