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偽灯台
<濃霧・不審な灯標に注意>
8月10日(月)夕方6時頃、G県沖150km付近の海域で濃霧が発生し、漁船が行方不明になりました。
当時は濃霧が発生しており、当該漁船は未知の灯台に向かう旨を通信した後に消息を絶っています。付近の海域には、自治体や民間の管理する灯標・灯浮標等はありません。
船舶の安全のため、濃霧発生の海域および、不審な灯標に近づかないようご注意ください。
ーーG県漁業協会の注意喚起
夕暮れの海には偽灯台が現れる。
それは決まって霧が立ち込め、静まり返った凪いだ海だ。そして東の方角であるという。ときにはその灯台に向かう船団を見たものもいるが、およそこの世のものではない大きな古い型の商船だったそうだ。
その灯台に導かれ航行すると、船は音もなく海に引きずり込まれ、幽霊船の仲間入りだ。だから偽灯台には近づいてはならない。
ーーG県M村の船乗りたちに伝わる言い伝え
本日の日没後、現世の民間の漁船を保護した。漁師3名が乗船していたが、命に別状はなかった。漁師らの話によれば、西暦1700年代Y国(廃藩置県後のG県)沖の海域で2日間遭難したという。状況からみて一昨日の渡りに巻き込まれたものとみられる。
現在、当灯台が属する境の海は1980年のF県沖に接続・開門しており、漁師らの元の時代に再び開門する時期は不明である。漁師らは当施設で保護し、帰還に関しては周辺の観測所や杜番に協力を要請中である。
ーー雲船岬灯台の管理者
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