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 僕は今、つめたくてかたい床の上に転がっている。目を開けるまでもなく、違和感にはすぐに気づいた。僕は自分の部屋のベッドの上で眠ったはずだ。サラサラと包んでくれる布団の上で眠っていたはずだ。それなのに、どうして今背中に触れているのはつめたくてかたいものなのか。  何かに巻き込まれたのかもしれない。もしかしたら、誰かが近くで僕を見張っているかもしれない。ここは下手に動かず、耳をすませてみよう。何でもいい。状況がわかるような音は聞こえないか。  しばらくそうしていたが、特に収穫はなかった。怖いほどの静寂。この辺りには誰もいないらしい。恐る恐る、ゆっくりと目を開ける。暗闇に慣れるまで、少し時間がかかった。  予想はしていたが、やはり見たことのない天井。首をまわすと、近くに並んでいるたくさんの机と椅子が目に入った。金属の足に木の板がついている、同じ形の机と椅子たち。ここは学校の教室だと、すぐにわかった。
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