32人が本棚に入れています
本棚に追加
スタッフさんたちが部屋に入って来て、今後のスケジュールの確認等をした。
打ち合わせ終了後、2人で事務所を出て駅まで歩く。
2人揃ってキャップにマスク姿だ。
「何か逆に目立つよな?俺マスクやめてサングラスにしよっか…」
刹那、あの日の光景が蘇る。
胸の痛みはまだ癒えていない。
駅で別れ、反対方面の電車に揺られながら目を閉じる。
分かってる。慎太郎はあの子の彼氏。
分かってる。それでもやっぱり側にいたい。
片想いで良いから、それでも一緒にいたい。
友達で良いから…他人にはなりたくない。
同じ場所に、いたいから…
大丈夫、どんな事があっても頑張れる。
最初のコメントを投稿しよう!