病院へ

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「あー、ダメダメ!瞳子さん。座ってなきゃ」 オフィスでコーヒーを淹れようと席を立つと、亜由美が飛んで来て瞳子を座らせる。 「私が淹れますから。瞳子さんは動いちゃダメ!」 「え、動いちゃダメなの?それって、だるまさんが転んだ、じゃない?」 「そう!瞳子さんが転んだら大変だもん」 そう言って亜由美は、千秋のコーヒーと瞳子のカフェインレスミルクティーを淹れてくれる。 「ありがとう、亜由美ちゃん。色々ごめんね」 「なーにをおっしゃいますやら!私も一緒に、瞳子さんの赤ちゃんを守るんだからね!」 「ふふっ、心強いです」 瞳子は微笑んで、亜由美の淹れてくれたミルクティーを味わった。 妊娠が分かってから、毎日大河が車でオフィスに送り迎えをしてくれる。 そしてオフィスでは、千秋と亜由美がいつも気遣ってくれた。 おかげで瞳子は毎日を心穏やかに安心して過ごすことができ、皆に感謝しながら幸せを噛みしめていた。
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