夏のミュージアム

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「わあ、なんて綺麗なの。想像以上に素敵…」 安藤は、夏の夜空をテーマにしたドーム型の大ホールを見上げて、うっとりと呟く。 「ずっと楽しみにしてたんです。アートプラネッツさんのミュージアムに行くのを」 「そうだったんだ。言ってくれれば、貸し切りで案内したのに」 「えっ、そうなんですか?」 「ああ。もし良ければ、今度閉館後にでも案内しようか?」 「はい、ぜひ!」 満面の笑みを浮かべる安藤に頷くと、吾郎は少し考えを巡らせる。 「都筑さん?どうかしましたか?」 「あ、ごめん。何でもないよ。じゃあ、都合のいい日を教えてくれる?」 「えっと、閉館後ならいつでも」 「いつでも?じゃあ、明日でもいい?」 再会出来たことを喜びつつ、もう逃したくなくて思わずそう言ってしまう。 そんな吾郎に、安藤は、はい!と笑顔で頷いた。
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