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「ではでは、買っちゃいますか?」
申し込み用紙を前に、安藤は真剣に吾郎の顔を覗き込む。
「買っちゃいます!」
吾郎はきっぱりと頷いた。
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー!」
するとトオルも、「アンアーン!」と叫ぶ。
「あはは!トオルちゃんも気に入ったのね。それではお申し込み、承ります!」
吾郎が申し込み用紙に記入すると、安藤はじっくりと確認してから顔を上げる。
「はい!これで本日のお手続きは終了です。おめでとうございます!」
「ありがとう!やったな、トオル。ここに住めるぞ」
「ふふっ、私も嬉しいです。ここならトオルちゃんも、のびのび暮らしてくれそうですもん」
安藤はトオルを抱き上げてなでると、吾郎に話し出す。
「都筑さん。お引っ越しの日は私もお手伝いさせてください」
「え?そんな、いいよ。なんだか申し訳ないし」
「ううん。トオルちゃんがいて、何かと大変だと思うので。それに私もトオルちゃんに会いたいし」
そういうことなら、と、吾郎は申し出をありがたく受け取ることにした。
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