ファイナルアンサー

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「えー?なんだよー。吾郎の方が先に入居するのかよー」 マンションは新築で規模も大きい為、棟ごとに引っ越しスケジュールがある程度決められていた。 透と亜由美よりも、吾郎の方が先に引っ越すことが分かり、透は口を尖らせる。 「ははは!そういうことになるな、透くん。引っ越した際は、引っ越し蕎麦を持ってうちに挨拶に来たまえ。あ、それと。うちのトオルの方が先住民になるんだからな」 「はいー?なんだよそれ。申し込んだのは俺達が先だぞ?それにペットに俺の名前つけるとか、何考えてるの?」 「まあまあ、いいってことよ」 二人はオフィスで賑やかに言い合う。 「それに亜由美まで、トオルちゃんに会いたい!とか言い出すし」 「お、いいぜ。亜由美ちゃんもうちのトオルにメロメロになっちゃうだろうなー」 「なんだとー?」 大河と洋平は、お手上げとばかりに二人のやり取りに苦笑いする。 「ケンカしてるのに近所に住むって、仲がいいのか悪いのか…」 「ほんとだよ。でも、ま、楽しそうでいいよな」 「ああ。俺達も遊びに行かせてもらおう」 みんなでパーティールームに集まり、賑やかに楽しむ様子が目に浮かび、大河も洋平も思わず笑みを浮かべていた。
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