恋…ってなんだ?

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「ではでは、いっただっきまーす!」 ダイニングテーブルに4人で座り、亜由美と安藤が作った天ぷら蕎麦を食べ始める。 しばらくすると、トオルがタタッと近づいて来て、ぴょんと安藤の膝の上に飛び乗った。 いつものように安藤が優しくトオルをなでていると、亜由美が感心したように口を開く。 「ねえ、トオルちゃんって吾郎さんより莉沙ちゃんになついてない?莉沙ちゃん、ここに住んでるの?」 ブホッと吾郎が蕎麦を喉に詰まらせる。 「大変!都筑さん、はい、お茶」 「うん、ありがとう」 二人の様子に、亜由美は思わず両手で頬を押さえた。 「やだ!新婚さん、いらっしゃってるー!」 「あはは!亜由美、何だよそれ」 「だってラブラブなんだもん。いやーん、なんだか私が照れちゃう」 「亜由美だって、俺とラブラブだろ?」 「ふふっ、もちろん」 すると今度は安藤が頬を押さえてドギマギする。 「深瀬様。本当にお幸せそうですね」 「うん!莉沙ちゃんにいいお部屋紹介してもらったからね。私と透さんの愛の巣!」 「そ、そうですか。それは良かったです」 「ね。来週は莉沙ちゃんと吾郎さんがうちに来て。あ、もちろんトオルちゃんもね!」 「いえ、あの。私はお邪魔する訳には…」 「どうして?」 「それは、その。深瀬様はお客様ですから」 「そんなの、もう関係ないでしょ?これからは家族ぐるみのおつき合いになるんだから。あ!莉沙ちゃん、連絡先聞いてもいい?」 「え?あ、はい」 亜由美の勢いに呑まれて、安藤は言われるがままに連絡先を交換する。 「やったー!これからもよろしくね!莉沙ちゃん」 「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」 そしてその勢いのまま、翌週、吾郎と安藤は透と亜由美の新居に遊びに行くことになった。
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