お姫様ごっこ

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「瞳子、そろそろ1時だぞ」 大河に声をかけられて、瞳子はハッと時計を見る。 「もうそんな時間?大変!そろそろ着替えて準備しないと」 立ち上がろうとすると、大河が近づいてきて瞳子を抱き上げた。 そのまま隣の仮眠室に連れて行くと、大河はそっとベッドの上に瞳子を下ろす。 「ありがとうございます。あの、着替えるので…」 うつむいてゴニョゴニョと言葉を濁す瞳子に、大河は平然と、どうぞ、と手で促した。 「もう!大河さん!」 「あはは!分かったよ。じゃあ着替え終わったらちゃんと声かけるんだぞ?でないと突入するからな」 「ひえっ!わ、分かりました。ちゃんとお知らせしますから」 よろしい、とうやうやしく頷き、ようやく大河は部屋を出て行った。
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