夢のような1日

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「はあ…、素敵だった。まるで夢の世界に行ってたみたい」 終演後も瞳子は興奮醒めやらぬ様子で、何度も感嘆のため息をつく。 最後にギフトショップに立ち寄った。 「ひゃー!あれもこれも欲しくなっちゃう。ん?大河さん。これ、なあに?」 「どれ?ああ、蜂蜜だよ」 蜂蜜?!と瞳子は目を丸くする。 「そう、屋上で養蜂してるんだ。もともと小道具係が作った蜂の巣箱を、オペラ座の屋上に置いたのが始まりだったらしいよ。『オペラ座の蜂蜜』として販売されていて、世界一高い蜂蜜なんだって」 「へえー。じゃあここでしか買えないのね?」 「ああ。買って帰ろうか」 「うん!」 瞳子はたくさんのお土産を胸に抱え、満面の笑みで大河に頷いた。
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