モン・サン・ミッシェル

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ホテルで少し遅めの夕食にしたが、ここでも大河は瞳子の為に、花束とケーキを用意していた。 スタッフや周りの人にも祝福され、瞳子は感激のあまり、また目を潤ませる。 部屋に戻ると、大河は瞳子をギュッと腕に閉じ込め、たくさんのキスを贈った。 一晩中うっとりと夢見心地で大河に抱かれた瞳子は、明け方にふと大河の腕の中で目を覚まし、窓の外に広がる朝焼けを見た。 (なんて美しくて、なんて幸せなの。私、この景色を一生忘れない) 夢のように美しい世界。 信じられないほどの幸福。 愛する人の温もりの中、瞳子は胸いっぱいに、涙が溢れそうになるくらいの幸せを感じていた。
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