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朝が来ました。
「ダメじゃないか、コロ」
涼くんの声です。そして、その手がしっかりと、ホワイトとブルーのヒダリをつかみました。
「涼! やっと気づいてくれたんだな!」
玄関にもどると、ホワイトシューズのいけすかないミギが泣きそうになっています。
「よかった、ヒダリがもどってきて。ボクは、キミがいないとなにもできないんだ。それが、すごくわかったよ」
「え? まあ、おれだって、そうさ……」
ヒダリはちょっと照れくさくなりました。
――それにしても、涼は、なんで急にオレを助けに来てくれたんだ?
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