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叔母が、兄の電話が長すぎて、うどんが伸びるということを、伝えることを忘れたということであった。兄は兄でそのときのはなしを、適当に嘘話をしたら、話あわせよって、あのおばはん、信用できんな、とかいっていた。叔母が生きているときに、兄がつかませた嘘話をそのまんま叔母がわたしに語っていて、わたしもそれが嘘話であると指摘することはなかった。兄がわたしをおこらしたそのことばは、実は陸軍中野学校特命のせりふから抜粋していた。
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