第4話 破滅フラグを叩き折ります。 ③

1/1
前へ
/64ページ
次へ

第4話 破滅フラグを叩き折ります。 ③

【シエスタside】  今日は熊狩りをするそうです。  やっぱり、底辺作者の頭はお花畑なのでしょうか ?  普通は、ウサギ狩りか鹿狩りでしょうに。  まあ、問題は其処(そこ)では無く、この熊狩りでキャスバルが熊に襲われ死ぬことでしょう。  普通は落馬とかでしょうに、やはり底辺作者はセンスが無いのですね。  勘違いしないで欲しいのですが、私は底辺作者のファンではありません。  双子の妹が彼と交流があったからです。  妹も小説を書いていたのですが、残念ながら人気がありませんでした。  妹は可愛いのですが、どう贔屓目(ひいきめ)に見ても面白くはありませんでした。  つまらなかった、とは言っていませんよ !  そして偶然だったのでしょうか、私が気が付いた時には、二人はWeb小説の感想欄で感想のやり取りをしていたのです。  私は妹に悪い虫が付かないように感想欄を注視していました。  そのついでに彼、ルシアンの小説を読んでいたのです。  俗に云うテンプレ小説なのですが、彼のセンスが変なせいで人気が無いのでしょう。  話を戻します。  キャスバルが死ぬことにより物語は急展開に成るのです。  それをキッカケにイライザやアルフォンスのクッキーへのイジメが加速していき最後には、バーボン家から追い出されてしまうのです。  理由の一つは、イライザとクッキーの間には主従契約である契約魔法(ギアス)が成立していないことですね。  そして、残念なことに私、シエスタとアルフォンス様の間には契約魔法(ギアス)が結ばれているのです。  この契約魔法、不公平な事に(あるじ)であるアルフォンス様が死ぬと、もれなく(じゅう)である(シエスタ)も死んでしまうのです。  しかし、逆は無いと云う不公平な魔法なのです。  とりあえず不本意ですが、キャスバルを助けようと思います。  ルシアンの原作小説では、新式のライフル銃を持っていたハズのキャスバルですが、いきなりクマに出くわしたことにより、安全装置(セーフティ)を外さずにライフル銃を撃とうとしましたが、当然 弾が発射されること無く、襲いかかって来たクマから背中を向けて逃げようとした処を後ろから…………  公式発表では、ライフル銃の不具合が原因とされてライフル協会が責任を問われました。  いい迷惑ですよね。  キャスバルは単独行動だったのが原因の一つなので、アルフォンス様の父親であるオスカー伯爵に進言をして貰いましょう。  護衛として伯爵家の騎士団からガルーダ隊長がキャスバルに付くことに成りました。  アルフォンス様は、私が製作したアイスの食べ過ぎで お屋敷に籠っているので、私はフリーなのです。  保険として、戦闘(バトル)メイドの私も影から見守りましょうね。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加