のびるのびるの神様

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「「ん?」」  俺と神様の声も重なる。窓の方を振り向くと、カーテンに、人とは思えない足が妙にひょろ長い生き物と、髪の毛がすごく長くてぼさぼさな人形のようなものの影が映っていた。 「うわぁあああ!?」  よ、妖怪? 化け物? と悲鳴を上げながら考えていると、 「え? 妖怪? 化け物? 怖いよ~」  俺の心を読んだらしい神様が、うぁああん、と泣き出した。  そのカオスな状況に俺は逆に冷静になり、窓の外から、のびるのびるの神、そこにいるのはわかっているんだ、開けろ! と叫ぶ人影(たぶん)もどうやら被害者? ということに考えが至って、俺はカーテンを引いて窓を開けた。 「うわあ!」 「きゃあ!?」  思ったとおり、窓にへばりついていた2人の“人間”が、部屋に転がり込んできた。
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