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母の声
「みゆき、みゆき!」
きき覚えのある声によってみゆきは目を覚まします。
そこは白い病室。
ママが目を覚ましたみゆきの顔を見るや否や、ごめんね、ごめんねとなんども謝りながら手を握ります。
「鏡先生・・・は?」
「あの人は・・・・自室で吸ってたタバコの不始末でベッドが焼けて逃げ遅れて・・・・。あなたは地下室に閉じ込められていたみたいでね、なんとか助け出してもらえたのよ!」
「そう・・・。」
その後、警察から話をいろいろと聞かれたのですが、一つだけみゆきにとって不思議な質問を警察がしたそうです。
「みゆきさん、たばことかって持っていったりしてた?鑑はタバコを吸わない人間だったらしくてね、放火の線も考えていたんだけども、まぁたまに吸う程度の人もいるから今回がたまたまそうい日だったのかもしれないけどね。奴には特別な日だっただろうから。
あと、床下の缶ビールだけども、食べ物や飲み物がない中だっただろうから今回は大目に見るけど、今後は成人するまでだめだよ。」
みゆきは、そのタバコが赤い箱のものだったか気になりましたが、聞くことはやめ首を横に振って、お酒は飲まないと約束して警察との話を終えたのでした。
「ねぇママ、小人絵本覚えてる?」
「寂しいお姫様の元に小人が遊びに来る絵本?」
「うん、あれね小人はおじさんなんだよ。」
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